潅水のやり方で発芽率が変わる?潅水量によって発芽に差が出るのか実験「スイカ編」
3月に入り苗作りもいよいよ本番が近づいてきました!
3月に入り苗作りもいよいよ本番が近づいてきましたね。三寒四温とはよく言ったもので、この時期、暖かくなったり寒くなったりですね。トンネルのビニールを開けるか閉めるか空かすか...。思い悩む時期ですねぇ。
画像は弊社研究農場のとある育苗フレーム。このフレームにはプロの工夫が詰まっているんだけれど、また、機会があったらお話ししますねっ!
このフレーム良いんですよ〜!ウチにもひとつほしい...。手作り感満載のこのフレーム、秘密はトンネルのかけ方だよっ!
さて、この時期になると例年、スイカ・メロン等の発芽がうまくいかないとのお問い合わせを多く頂きます。
職業柄、それなりの数のお悩みをお聞きするわけですが、かなりの割合で水分過多による発芽不良(発芽遅延)の場合が多いです。
左画像は「スーパーマイクロシード」タイプの西瓜、タネがちっちぇ〜!
どうしても、発芽してこないと水をあげたくなるのが人情というものですので、気持ちはよくわかるのですが、多潅水はほとんどのケースで良くありません。
水をあげすぎることで発芽しにくくなると言うお話をしても、なかなかご納得して頂けないケースも多いです。
播種・催芽・苗作り、悩む水分管理。その弐
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そこで、まめに潅水するとどうなるのか、皆様の代わりに私がやってみようと思います。野菜の催芽・育苗スキルを身につけておくと、栽培できる品種数は店頭で販売されている苗の品種数の比ではありません。
とてもバリエーションに富んだ、楽しい菜園ライフを満喫する事ができますよ!
潅水量によって発芽に差が出るのか実験「スイカ編」はじめっ!
まずは種子の条件を揃えましょう。同じロットの種子から10粒ずつ確保します。せっかくなんでなるべく色目も同じような物を選んでみましたよ!
そうしたら、片方を「白」もう片方を「赤」としますかね。
ではでは、まずはいつもの通り昨晩潅水しておいたポットに各10粒ずつ播種します。
タネの向き等は気にしなくてOK、間隔はなるべく均等に。
ザックリ5mmほど押し込んで、覆土して、鎮圧します。
そうしたら、「赤」の方だけしっかり潅水しますよ!
潅水が終わったら、まずは基本通り常温で一晩放置します。
条件を揃えるためにどちらにも鉢皿をかぶせておきますよ。
翌日より25℃前後の温度をかけていきます。今後の管理は、赤の方だけ毎朝潅水、白の方はいつも通り潅水はなし。その他は共通、並べておいておきます。
さて、温度をかけ始めてから5日目、培土の表面が割れ頭をあげ始めましたよ。
潅水なしの鉢は一斉に動き出しました。潅水ありの方は1本だけ元気の良いのが頭をあげ始めました。
翌日、潅水なしの方はさらに一斉に頭をあげてきました。
潅水ありの方はまだ1本のみ、他の種子は沈黙したままですね。
さらに4日後、双葉が完全展開しました。潅水なしの方は一粒だけ発芽が遅れていた種子が発芽し、発芽率100%達成!
潅水ありの方は、変わらず1本のみ。他の種子は沈黙したままですね。
さて、いかがでしたでしょうか?この2つの鉢の違いは潅水を「した」のか「してない」のか、の違いのみですね。種子を取り巻く土壌環境の水分ひとつでこれだけ差がつくと言うのは、感じて頂けましたでしょうか?
色々と数値で説明すると小難しいので、タネの気持ちになって考えてみるとイメージしやすいです。
毎日潅水されて自分の周りに水がたくさんある環境と言うのは、池や川など、種子が水の中に落ちていると勘違いされてしまいます。通常の野菜達はこの状況下で発芽しても水中では生育できません。つまり種子は
「俺は今、発芽しても、子孫は残せへん!」と考えて「川底から岸に流れ着くまで、絶対発芽せえへん!」
と思うわけです。(イメージです。)つまり種子は自身を守るために休眠状態に入り条件が整うまで発芽を拒む訳です。
潅水ありの発芽した一粒は、たまたま自身周辺の水分条件が良く、「悪くなる前に発芽してしまえ!」(イメージです。)と考えて頑張ったのでしょう。いかがだったでしょうか?
で、ここでひとつ疑問が出てきますね?休眠状態に入ったのならば、条件が整ったら「休眠から明けて発芽が再開」されるのか?
ですよね、気になりますね?
そうしたら、潅水ありの「赤」い方の鉢の潅水を中止して、鉢土の含水量を適正値まで落としてみましょう。
3日ほど潅水を控えてみましたよ。発芽してこなかった種子はどうなっているのでしょう。掘り返してみましょう!
おっ!1.2.3...。6粒発芽が再開していますね。しかも再開ステージが揃っていますねぇ。
つまり潅水を中止したことにより培土の含水量が均等に下がったため、休眠が解除され一斉に再開した感じですね。
しかし、残念ながら休眠むなしく、腐ってしまってダメになった種子が3粒ありますね。
まあ、これは西瓜は水草ではないので仕方が無いです。
いかがでしたでしょうか?潅水のやり方によってここまで発芽に差が出るというのは感じて頂けましたでしょうか?また、その理屈はなんとなくでもイメージして頂けましたでしょうか?もちろん種類によって条件は違いますが、大ザックリ野菜達はこんなイメージで思って頂いて良いと思います。
播種された種子達に「お?俺、播種された?よし!行くか!」と思ってもらえるように、園主は環境を整えてあげましょう!





























































