果実が熟しているかどうかの指標「積算温度」と、それをわかり易くする「着果標識」について

スイカやメロンなんかを家庭菜園で栽培していると、「このスイカいつ頃収穫出来るんだろう」なんて悩むことがあると思います。
解らないけれど、とりあえずコンコン叩いてみて、解らないけど、「良い音している」と独り言を言ってみたり・・・。
解らないけれど、そろそろかな〜と思って収穫してみたものの、切ってみるとまだ色がほんのり付いた程度、当然甘くなくゴリゴリで落胆・・・。
もうちょっと置かないと!と思っていたら、今度は収穫遅れで中はうるんでブニュブニュで落胆・・・。
心を折られて再起不能...。ありますよね!必ず、少なからず皆さん経験していると思います。
積算温度の理屈をザックリ理解しておきましょう!
毎年心を折られても挫けないメンタルの強い方は、家庭菜園は遊びなので良いのですけれど、おっさんになってくると折れた心は中々回復しないで尾を引くのです。
そこで、心を折られないために、登熟の「積算温度」の理屈を簡単に理解しておきましょう。この「積算温度」が一般的に果実が熟したかどうかの判断に使用されます。
積算温度とは読んで名のごとく、毎日のどれだけ温度が掛かったかの積み重ねの事です。
ザックリ言うと1日の最高温度+最低温度÷2=1日の温度として計算します。
(つまり、最高35℃、最低15℃の日の1日の温度は25℃となる訳です。)
最高最低温度計(量販店に行くと二千円位で売っている)を畑に置いておくと良いですね。
毎日の天気予報をチェックして、メモしておくのも目安のひとつになると思います。
計算開始は交配日(開花日)からスタートします。
気になる方は上記文字↑↑↑か下画像↓↓↓をクリック! | |
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そこで、例えば積算温度1200度で完熟するスイカがあったなら、毎日の積算温度を仮に25度で計算すると、48日で収穫。となるわけです。
例えると、毎日洗面器に一杯ずつ水を風呂桶に入れていくと、48日目で一杯になり風呂にようやく入れる。見たいなイメージです。
でも、毎日毎日積算温度を農業日誌に書き込んでいくのは、これはこれで面倒くさい...。(マメな方は是非やって下さい。)
そこで、分かり易く恐らく栽培時期を鑑みて、この辺りであろうとアタリをつけて日数に変換した物が、良くカタログに書いてある「収穫までの日数」です。
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解ります、その気持ち、解りますとも!
そこで登場するのが「積算温度計」と言う代物です。毎日の積算温度を自動計算して、カウントしてくれる便利なアイテム!ひと昔前では1台〇〇万円とかしていて、家庭菜園家には高嶺の花だったんですけれど、最近〇〇千円で手に入り、しかも便利機能も付いたお求めやすい機種も出てきました。
ウチの近所にある、ホームセンターコ〇リをうろついていると、何と店頭で売っているじゃないですか!ラスト1個でした...。買いました...。
これ、液晶画面が大きくて、シンプルで、防水で、直感的に触っていて分かり易い。
栽培していて、外した時のメンタルダメージが大きい、西瓜とメロンの整枝栽培の所に来期から設置してみようと思います。もちろん、着果標識は付けますよっ!この積算温度計は、判断材料のひとつです。
こんな感じで、計測したい所に置いておくだけで、毎日自動で積算温度をカウントしてくれます。便利です。
本職向けの資料を読んでいると...「収穫2日前ぐらいから試し切りを行い、熟度を確認すること」とありますが、こちとら家庭菜園やし!そんな試し切りなんてやっていたら、収穫物が無くなるし!ですよね。この積算温度計で心の安心を担保したいものです!
ただし、あくまでも判断材料のひとつです、基本は着果標識です。でないと、この積算温度計を収穫する果実分準備しないといけなくなります...。破産しますよ...。
着果棒(着果標識)は必ず立てましょう!
整枝栽培をされている方なら、開花日は判ると思いますので、豆荷札等で着果標識をつければ万事OKです。
開花6/15、収穫予定8/1。みたいに収穫予定日も書いておくと分かり易い。
で、問題なのは放任栽培をされている方です。家庭菜園を楽しんでいる方で仕事をされていて、菜園に行けるのは「週末だけ」と言う方も多いと思います。1週間ぶりに菜園に行ったら、小さいスイカがコロコロ着果しているのを発見、ここで「実ってる〜!」と喜ぶ前に着果標識を立てます。
そして、現時点での果実サイズを確認し、逆算して開花日を特定し着果標識に開花日を書き込みます。
これで万事OKです。あとは品種カタログに記載されている収穫までの日数を確認し、収穫日のアタリを付けましょう。 果実サイズの変換はザックリ下記の通りです。

コスパ抜群のうえ、日付の書き込みもできて良い感じです。
左画像は、支柱にビニールテープを巻き、色別で日時を把握している人の自作着果棒。
皆さん色々工夫されていますね〜。要は、園主が着果日を把握できれば、何でも良いのです!
こんな感じで収穫予定日を書き込んでおくと、菜園巡回時いちいち「え〜っと、6/1開花だから、収穫予定日は〜、35日後やから〜...」みたいに考えなくて済みます(^0^;)
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小玉スイカの最終判別ラインはテニスボール大。
大玉スイカの最終判別ラインはソフトボール大。
これを過ぎると年々の天候・畑の状況・草勢等により肥大スピードは変わりますので、もう判別は難しくなります。
せっかく栽培するんですから、バッチリ収穫して美味しく頂きましょう!そして、菜園仲間に自慢しましょう!
これは「できた」んじゃないよ
「つくった」んだよ!ってネ!