農薬(殺虫剤・殺菌剤)をピシャリ効かせるひと工夫。

ここ一発で行う薬散を、ピシャリ効かせて散布回数を減らしたい!

家庭菜園をやっていて、なるべくなら無農薬で野菜は収穫したいのが本心。せっかく自身で栽培しているんだから安心・安全にはこだわりたいですよね。(本日の朝どれ野菜の皆さん〜♪)


写真 が、しかし、世の中そう甘くはなく、これはどうしてもやらねばならぬ...。と言う場面に必ず遭遇するのもまた真実。

そりゃぁ植物工場のような完全環境制御下で作るならいざ知らず、露地栽培ですもん、雨風に叩かれりゃ傷も出来るし、虫のアタックも食らいます。


私だって擦り傷を作ったらマ〇ロンで消毒するし、蚊に刺されたらキ〇カンを塗るし、風邪をひいたらパ〇ロンを飲むのであります。
後で私たちが収穫するんだから、貴方たちは怪我しても、病気になっても、虫に食われても、気合いで頑張っておけ!と言うのは野菜の皆さんにはちと酷な話やし...。


写真 でも、そうは言っても、バンバン薬散はしたくない、少しでも薬散は少なくしたい、と言うのが本心。 (だいいち、金もかかるし、手間もかかる。)

ならば、ここ一発で行う薬散を最大限にピシャリ効かせて散布回数を減らすのが、家庭菜園では落としどころでは無いかと思うのが本音。


写真 でも正直、農薬は簡単に語ることは出来ないほど奥が深い資材。商品それぞれに各メーカーが厳密なる試験をして世に出した物、素人が安易な解釈で取り扱ってはいけません。用法・用量は説明書をよく読み正しくお使い下さい。

最近はスマホやタブレットの普及で紙媒体は減少傾向ですが、この分厚さ!拳銃で撃たれても貫通しません。しかも活字が小さい...。老眼の入り始めたおっさんには辛い。


で、本題。散布する薬剤の説明書は熟読して頂いた上で、薬剤に「展着剤」を混合するのをオススメしたいのです。読んで名のごとく薬剤を対象物にひっつける資材で、そのものには薬効はあまりなく価格もお手頃なものが多いです。で、オススメしたいのが、そのひっつける方法が界面活性効果で対象物を濡らす(はじかないようにする)タイプの展着剤。

たくさん種類がありますのでよりどりみどりですが、成分に「ポリオキシエチレン〜なんやらかんやら〜」となっているのが大体それ。(注、購入時は販売店で要確認の事)


写真 界面活性剤のくくりで言えば、台所用洗剤の親戚みたいなもんですね。(そう言えば昔、近所のおっちゃんが薬散するときマ〇レモンをまぜていたような...。昔話なんですでに時効)それで、その効果は濡らす(はじかないようにする)です。

良くキャベツなんかに薬散してみたものの、葉に付かずコロコロみんなはじかれて「なんか、ほんまにこれ意味あんの?薬剤付いてんの?」って思った事ありません?

と言う事で、「展着剤と水」と「ただの水」を薬剤に見立てて葉に散布して効果の程を可視化してみましたよ。

下記画像をご覧下さい。小さなスプレーでシュッとひと吹き。「ただの水」はコロコロとはじかれてしまいますが、「展着剤と水」の方はびっちょり濡れているのがわかりますか?
もし、これが本物の薬剤だったらしっかり葉にくっついて「効きそう!」って思いません?



例えば、細かい毛がびっしり生えたアオムシがコロコロ薬剤をはじけず、びちょびちょに濡れたら「効きそう!」って思いません?外骨格でガードされ、更にはじきやがるカメムシやウリハムシなんかもびちょびちょに濡れて、しかも関節の隙間っちゅう隙間に染み渡る訳で「効きそう!」って思いません? せま〜い隙間や葉裏に潜んでいるアブラムシにアザミウマ、ダニなんかの薬剤がかかりにくい所にいる、小さな虫にもシュワーッと染み渡り「効きそう!」って思いません? うどんこ病やベト病など病斑が出ている所に、はじかれず濡れて染み渡りとどまるので「効きそう!」って思いません?


せっかくここ一発でやる薬散ですから「最大の薬効」を期待したい訳です。殺菌剤・殺虫剤問わず「濡らしてとどめる」展着剤を混合するのを、まずはオススメします。


写真 最後に、くれぐれもそれぞれの取扱説明書は熟読の上、正しくお使い下さいね。

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