健全な野菜栽培は、まずは土作り!堆肥の施用はその第一歩。

家庭菜園では肥料とは別に、必ず堆肥を入れましょう。

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家庭菜園をやっていて、どの教科書にも「堆肥を入れましょう」と書いてあります。 かく言う私も毎年せっせと堆肥を肥料とは別に入れております。でも、「堆肥で無くても単純に肥料でも良いんじゃないの?」と若かりし頃は思っていました。「水耕栽培でも野菜は出来ているし、液肥をやってれば良いんじゃないの?」なんてね。

でも、自然は、生き物は、そんなに甘くないと言う事を何年か続けていると思い知らされる訳です。


まずは簡単に畑土について。 土壌の構成要素は主に3つ「鉱物(石や砂)」「腐植(堆肥等の有機物)」「生物(細菌やミミズ等)」で構成されています。
堆肥はこの3つの内「腐植・生物」の2つの要素を持っています。


写真 家庭菜園をやっている人は、何となくでも感じていると思うのですが、 毎年「土の量が少しずつ減っている」と思いませんか?これは植物が「腐植」を分解して消費しているからなんです。
プランターで野菜を作っていて、肥料だけ足して作り続けるとめっきり減りますよね。リアルに土が痩せていくのが解ります。


上記画像は「ニラ」なんですけどね、植え替えが面倒だったので肥料だけやって2年経過したものです。当初の土の位置からガターンと10cm落ち込み更に生育イマイチです。初年度は葉幅が倍ぐらいあってご立派な感じだったんだけれど...。横着するとダメですね。


写真 もうひとつの要素「生物」、まず単純に腐植に代表される有機物が減ると、エサが無くなるので単純に生物も減り、種類も減ります。で、ここで厄介なのはいわゆる「アカン奴」の方が「良い奴」より環境悪化に強くサバイバルよろしく生き残る奴が多いと言う事。このアカン奴らが多数派を占めると野菜はまともに育ちません。
堆肥には「良い奴」と「良くも悪くも無い奴」がたくさん含まれています。これらを補給することにより生物環境が安定します。


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ヨーグルトを食べて大腸菌とビフィズス菌が腸内で勢力争いをするようなもんですね。


写真 基本「鉱物」は減りませんので良いとして、 畑で野菜を栽培する以上、消費される「腐植」と「生物」は補給してやらねばいけないわけです。でないと、どんどん土は物理的にも生物的にも痩せていき、いわゆる「地力」は低下し、まともに野菜は育たなくなります。
これが山林などの自然界では落葉や枯れた雑草、野生動物や昆虫、微生物の糞や死骸、私の糞なんかが毎年補給されるため、土壌環境が健全に安定しているわけです。


写真 水耕や環境制御と言ったプラントが植物を栽培出来るのは「完璧な環境.肥料.水分.その他」と言った細〜い細〜い綱渡りを、綿密に計算し渡り続けているからです。露地栽培でまねすることは出来ません。


写真 簡単に言うと、このような理由で毎年堆肥をせっせと入れて、土壌環境を良い感じにしないといけないわけです。N-P-Kの3要素をやってればOKとはいかないのです。土作りは大変奥が深く、それだけで学科が出来るほど深い深いものです。深みにハマりたい方は止めはしません、お進み下さい。悪い事ではありません。

でも、私はそこそこで良い、水面を浮き輪を付けてプカプカしていたい。理屈だけは理解して、気楽に楽しく家庭菜園を楽しみたいものですね。


でも、水中メガネを付けて水面からちょっとだけ深いところを見たい方いらっしゃいます?そのような方に「堆肥」について、また今度ちょっとお話ししましょうね?

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