とろっ娘 (こ) ミニ大根
全世界のダイコンは、ほとんど日本人が食べている!
ダイコンはアブラナ科ダイコン属の越年草。日本での歴史は古く最古の書物である「古事記」にも記載されている。春の七草のひとつ「すずしろ」であり薬味や煮込み料理にも使われるなど、利用の幅は広い。大根は生産量・収穫量ともに日本が全世界の9割以上を占めていが大根は日本生まれの野菜ではない。大根のルーツには諸説あるのだが、原産はヨーロッパ地中海から中央アジア にかけてだというのが定説になっている。そこから東西に分かれヨーロッパ、アジア、日本へ伝わったとされている。ダイコンは繊維質が多い健康食品。95%が水分でビタミンCと消化酵素のジアスターゼが豊富。ジアスターゼは熱に弱いので、生のまま食べるのが効果的。辛み成分イソチオシアネートには抗ガン作用がある。
味で勝負する進化形ミニ大根。春蒔きも可能な強い晩抽性!
晩抽性が強く、春&秋共に播種可能。ス入りが遅く、裂根もしにくいため、在圃性がある。根長は20〜30cm、根重は600g程度から収穫可能。最大2kg程度まで大きくすることも可能。肉質は緻密で煮ればトロトロ。甘味があり美味しい。播種幅が広く、在圃性もあるため、家庭菜園や直売向きの品種。根長は伸びすぎないので、野菜宅配サービスにはうってつけ。
1kg程度での収穫が目的の場合は株間×条間=20cm×20cm程度の栽植密度が適当。葉がやや旺盛なため極端な密植は揃いが悪くなる。
とろっ娘を栽培してみましたよ!
さてさて、この「とろっ娘」と言う大根、カテゴリー的にはミニ大根に分類されます。しかし、品種特性を読んでいると、600gから収穫可能で、最大2kgまで大きくすることが可能と...。
え、2kg?デカくない?ミニじゃないよね?ふ〜ん...ま、作ってみれば解るよね!そんな訳でウチの菜園で栽培してみましたよ。
9/28・播種
畝は春作に使用した平畝を、不耕起のまま流用。株間・条間、約25cm位でマルチに穴を空けて3粒ずつ播種します。
10/14・間引き
播種から約2週間、本葉がしっかり2枚展開しましたので最終間引きをして、ひと穴1本にします。
園主の好みで良いと思うのですけれど、私は、最終間引きは抜き取らずに、地際をハサミで切っています。
11/14・収穫1回目
最終間引きから1ヶ月たちました。良く生育しています。さて、首はどんなもんですか?
ふんふん、大根らしくなっています。ミニ大根と言うのなら、ここ辺りから収穫開始でしょうかね〜。
1本抜いてみましょうか。ズボっ!ハイハイ、根長は約20cm位、良い感じでミニ大根ですね。
重さを計ってみましょうか。480gまだチョット小さかったですね。引き続き栽培を続けます。
11/24・収穫2回目
さて、1回目の収穫から10日たちました。どんな感じかな?
おお、かなり太さが出てきましたね〜。
抜いてみましょうか。ズボっ!ハイハイ、良い感じで太っています。
重さを計ってみましょう。1.2kgチョイですね〜。スーパーでよく見かける大根の太さです。リアルに丁度半分ぐらい、使いやすいサイズです。
12/7・収穫3回目
さて、前回から13日たちました。遠目に見ても、あきらかにゴツい感じです。じゃあ抜いてみましょうか。
フン!ズボっ!太い!すごい太い。この大根は長くならない代わりにどんどん太くなるんやな。
同時播種の普通大根(秋の砦)と比べてみましょうか、こんな感じです〜。
重さを計ってみましょう。1.6kg越えてますね、重量的には普通の大根と変わらないですね〜。
12/29・収穫4回目
はい、年末になりました。寒いですね〜、連日霜が降りて畑は寒々としています。さてさて、見るからに太いですね。
抜きましょうか!ハッ!ズボっ!むお〜太い、デカイ!尻太の形状に仕上がりました。
しかし何か縁起の良い、福が来そうな形やなぁ。
重さを計ってみましょう。ガシャン!ハイ!2kgの秤を振り切りました。恐らく2.2kg程かと思います。
このサイズまで生育させても、スは入っておらず、肉質悪変は無いどころかとても美味しい大根です。鍋でも、おでんでも、ぶり大根でも、味は良く染み柔らかめに仕上がります。いわゆる「硬い系」の大根とは異なる肉質ですね〜。良い感じですね!ウチの菜園に採用決定!
大根栽培はマルチ栽培がメリット多し!白黒、駆使して作りきれ!
大根の栽培において、「水分の安定」と「雑草の抑制」は重要なポイント。たとえ小面積でもマルチ栽培をするメリットは大きい。高温時の播種は「白黒マルチ」通常の春秋まきは「黒マルチ」と使い分け、立派な大根を収穫しましょう!
マルチ栽培は生育が良いのはもちろんですが・・・後の管理が楽なんですよっ!除草はめんどくさいんですよ!(*^〜^*)ゝ