マリアージュ春秋系(しゅんじゅうけい)
メロン類とは弥生時代からのお付き合い \( ̄0 ̄ )
原産地は北アフリカ、中近東、東アジアといわれています。日本にも弥生時代の土器と共に種子が出土しているが、そのころの物はマクワウリなど原種に近い物だった。ネットメロンは、明治27〜28年頃がはじまりで、その後、明治36〜37年に温室での栽培に成功。 本格的な栽培は、大正13年に静岡県の遠州地方ではじまった。カリウム・アミノ酸が多く含まれ体内から排出されるとき、ナトリウム・老廃物と一緒に体内の水分を外に出す働きをしますので二日酔い、急性腎臓炎などに良い。
アールスメロン級のネットのでる憧れの赤肉ネットメロンです。
果形は球〜腰高で、果重1.6〜2kg。低温期における肥大は「マリアージュグラン」より大きく、高温期は「マリアージュグラン」の方が大きい。果肉色は濃橙色で糖度は16度内外に安定。葉は大きく色は濃い。草勢はやや強く、収穫時は「マリアージュ」よりもやや大人しい。うどんこ病(レースにより罹病する事もあります)つる割病レース0.2に抵抗性。成熟日数はトンネル6月収穫で55日前後。
草勢がやや強めなので、元肥を1〜2割減らす。開花から肥効を高め、ネット発生までは高めの温度管理を行い、初期肥大を促す。縦ネットからではなく、全体的に細かくネットが発生するように心がける。
ブリーダーからのコメント
マリアージュグランよりもさらに大玉に。その答えが「マリアージュ春秋系」です。低温期の肥大性はマリアージュグラン並からそれ以上に。ネットは更にアールスに近づき、もはやその差はわからないほどに。
栽培特性はマリアージュとは異なり、初期から草勢はやや強めに推移し、収穫期はマリアージュよりややおとなしい。
マリアージュ・マリアージュグランになかったうどん粉病抵抗性を持ち、栽培しやすくなりました。(うどん粉病はレースによっては罹病します。従って、予防散布は罹病性品種と同様に行って下さい。)
栽培のポイントはマリアージュと同じでネットを全体的に細かく発生させること。それさえ出来れば、高級感のある赤肉ネットメロンの収穫はもうすぐです。
夏頃になると良くお問い合わせ頂きます、メロン・マクワ類のこの症状、なんだかわかります?
主に放任栽培をされている方から、初夏〜お盆にかけて「葉っぱが何かおかしいんだよ〜」や「ちぢくれて生育しないんです〜」みたいなお問い合わせを良く頂きます。恐らく程度の差はあれ上記画像の様な感じだと思われます。この症状なんだかわかります?
これは、かの悪名高いウィルス病(バイラス病・モザイク病とも言う)です。主にアブラムシやアザミウマなどの害虫が蔓延させる病気です。この病気が厄介なのは、発病したが最後、どのような農薬を使用しても治癒しません。さらにどんどん周りに広がっていきます。残念ですが、発見し次第抜き取って畑の外へ持ち出さねばなりません。
これを防ぐためには、害虫の防除しかありません。菜園に行った際は、葉の裏をちょいちょいチェックするクセを付けましょう。早め早めの防除を心がけましょう。