土づくり

野菜がすくすく育つのは見ていて楽しいものです。毎日の生育が見られるのも家庭菜園の楽しみの一つです。でも、地上部の葉やツルは目に見えますが「根」はどうなっているのでしょう?ここでは縁の下の力持ち「根」と「土」について考えてみましょう。

野菜が喜ぶのはどんな土?

多くの野菜が好むのは「団粒構造 だんりゅうこうぞう」と呼ばれる土の状態です。適度な硬さと隙間があり、新鮮な水と空気を良く通し、根がいきいきと育ちます。逆に粘土質で水はけが悪い、また砂質が強く水持ちが悪い、トラクター等で耕耘されたままのフカフカした土、などは野菜にストレスをかけてしまうため、あまり適しません。
また、連作障害などで肥料バランスが 崩れていたり、病害虫の多い土、pH(ペーハー)のバランスが崩れている土なども適しません。野菜がうまく育たない場合は土作りを考えてみましょう。

●畑土の鎮圧についてのお話し
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有機質を補給する

完熟堆肥や腐葉土を1平方メートルあたり約2kg程度(多めに入れても問題ありません。)を目安に投入し耕します。土壌改良の意味合いが強く、団粒構造が促進され野菜作りに適した土となります。作付け直前は良くありませんが、オフシーズンに切り藁やモミガラ等の有機物を入れ、ザックリと荒おこししておくのも良いと思います。有機質の投入は、土壌微生物のエサとなり腐植の増産に役立ちます。
●健全な野菜栽培は、まずは土作り!堆肥の施用はその第一歩。
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pH(ペーハー)を調整する

野菜作りをしていて化成肥料を多用していると、いるとどうしても土が酸性に傾きます。石灰系の肥料を散布しpHを調節しましょう。おおよそ、消石灰だと1平方メートルで100gが目安(約0.5pHが上がります)
酸性pH0 中性pH7 アルカリ性pH14(pH6〜6.5位の弱酸性を好む野菜が多い)

●pHって計測したことありますか?
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寒起こし

写真 厳寒期の12〜2月頃に、ザックリと荒く耕します。

その土の塊が、冬の寒さで凍ったり溶けたりを繰り返しサラサラに風化し、同時に病害虫も死滅します。

天地返し

表土(地表面から30cm程度)と芯土(表土より下層の土)を入れ替えることを言います。病害虫が少ない芯土が表土として使用できるようになるため、連作障害の回避には有効な方法。

天地返し

太陽熱消毒

透明マルチを張り、太陽の熱を利用して土を消毒する方法です。
しっかりと潅水・密閉し夏の直射日光にさらしていると素手で触るのは我慢できないほど地温が上がり、病害虫が死滅します。

石灰窒素を使う

通称「農薬肥料」と呼ばれています。
散布して耕すと有効成分が土中で分解され病害虫の駆除に効果をもたらします。
また、完全に分解された後にはチッ素とカルシウムが残り肥料として野菜が利用できます。

緑肥作物を植える

面積が広く半年程度畑を空ける事が出来るならソルゴー等の「緑肥作物」を栽培するのも有効な方法です。
緑肥作物には土壌改良・病害虫軽減・肥料効果など様々な効能を持ったものが多数あります。

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