家庭菜園の救世主となれ!小玉スイカのNEWスタンダード「ピノ・ガール」誕生!

実際に栽培してみて思うのですが、恐らく歴代の小玉スイカの中で、いちばん家庭菜園・放任栽培に向いている品種ではないでしょうか。

写真 ピノ・ガールの品種特性として、「草勢が強く、ツル持ちも良く、バテにくい」と言うのが挙げられます。基本的に私は、スイカは大玉であれ小玉であれ整枝栽培を基本に家庭菜園をしています。

でも、ピノ・ガールの圃場を見るにつけいつも「この品種、放任栽培したらいいんじゃないの?草勢に余裕があるやん。」なんて思っていました。


そんな訳で、今回は実生で苗を自家育苗し、露地放任栽培をやってみましたよ。


写真 栽培時期はゴールデンウィークに苗を定植する至って普通の通常作。マルチのみ、トンネル無しで行きますよ。

苗は見ての通り自家育苗の実生苗。


写真 栽培スペースは、幅120cmの畝に苗の左右に150cm、つまり120cm×300cmに、ぽつんとひと株と言う事ですね。

スカスカやな。でも!放任栽培を成功させる一番の近道は余裕を持って作ること!「苗が余ってるから詰めて植えとけ」と考えたら、ここですでに失敗していると思って下さい。
苗が余ったら菜園仲間にあげて下さい。


初めだけ風対策として不織布でミニトンネル。(ここは春先、まさに暴風が吹くんですよ〜。油断していると突風が吹き荒れて、苗が揉まれて軸だけ残してちぎれて吹っ飛んでいき、畑の隅に溜まっていると言う悲しいことになるんです。)
不織布トンネルは急な日照りが来ても焼けたりしません、トンネルの開閉は不要。ツルがはみ出してくるまで放置します。


写真 活着後、元気にツルは繁茂していきます。当然放任栽培ですので特段何もしませんが、となりの畝に遠征されると具合が悪いので、その場合お帰り頂きます。

いわゆる「節度ある放任栽培」と言う奴です。


一度、だだっ広い畑に肥料をいっぱい入れて、好き放題スイカのツルを伸ばしたらどんだけ繁茂するか、一度試してみたいものですが・・・。今回は帰って下さい。

交配は基本「いろんな虫の皆さん」にお任せしていますが、気が向いたときに雌花を見つけたら人工交配もたまにします。


写真
雄花を摘んでぇ〜、雌花にチョイチョイと〜♪花粉はタップリつけてやると良いですよ!


写真 放任栽培ですので、あちらこちらに着果し始めますから、何らかの着果標識をつけないといけません。テニスボール位の果実を探して着果棒を立てていましたが、着果量が多いので面倒くさくなり途中からやめました〜(^_^;)。

皆さんは私のようにめんどくさがらずに、必ず着果棒を立てて下さいね!


一般的な通常作の家庭菜園であれば、ザックリ「ピノ・ガール」の登熟日数は35日で見て頂いて結構です。テニスボール大で約7日目ですので、28日後が収穫の目安となります。

着果棒は何でも良いです。今回は100均で売っている長めの洋蘭支柱の先に、白い布ガムテープを挟み張りした、簡単でコスパ抜群の自作品。マジックでメモを書き込めて便利。

写真
開花日と収穫予定日をマジックインクでデッカく書いておきましょう。


積算温度と着果標識のお話し
気になる方は上記文字↑↑↑か下画像↓↓↓をクリック!
          ↑↑↑    ↓↓↓


さてさて、そんなこんなしているウチに初めに着果したピノ・ガールが、あと2週間程度で収穫かな〜なんて思っていると、脇芽があちこちから伸びてきて、上に乗っかってきます。これは、見つけ次第除去していきましょう。あんまり厳密に考えなくても良いです。上に乗っかっている葉色の薄いツルを、随時適当にカットしておきましょう。あんまり元から切ろうと思わなくて良いですよ、見えてる範囲でOKです。大体でOK!
この脇芽を放っておくと問題なのは光合成の効率。現時点で一番仕事をしている葉は、この脇芽の下になっている色の濃い葉っぱ。この一番仕事をしている葉が脇芽で陰になると、糖度が乗らないのです!この葉には、せっせ、せっせと光合成をして糖度を上げてもらわねばなりません。通路横や畑の端におる奴らは、邪魔にならなければ放っておいて構いません。


写真 初めの5〜6個は着果棒が付いています。テニスボール大になるのに約1週間として逆算、着果から35日の果実から順次収穫スタート!さ〜て、行きますぜ!

指でコンコン叩きながら収穫適期の打音を覚えていきますよ。
(ここは真剣に五感を研ぎ澄ませ体で覚えていきます!)


写真 1個目。
コンコン・・・。「ふんふん、こんな感じか。」


写真 2個目。
コンコン・・・。「ふふ〜ん、こんな感じか。」


写真 3個目。
コンコン・・・。「はいはい、こんな感じか。」


写真 4個目。
コンコン・・・。「うんうん、こんな感じか。」


写真 5個目。
コンコン・・・。「ほいほい、こんな感じか。」

ウム!何となく今年の収穫適期の打音「コンコン感」がつかめてきました。以降、この「コンコン感」をもってカンによる収穫に移行します。


写真 6個目。
コンコン・・・。「うんうんOK」


写真 7個目。
コンコン・・・。「ふ〜ん?たぶんOK」


写真 8個目。
コンコン・・・。「ふんふんOK」


写真 9個目。
コンコン・・・。「はいはいOK」


写真 10個目。
コンコン・・・。「んん〜ん?ちょっと遅れたか、まあOK」

以降、面倒くさくなり写真を撮るのをやめました〜(^0^;)。でも、晩夏の栽培終了までで、たぶん20個位収穫したと思います。


1〜5個目までは当然ながら収穫適期は外しません。放任栽培にも関わらず空洞もなく、恐らく糖度は12〜13度はありました(計測していないけど美味しかったから、たぶんある)。で、ここからがピノ・ガールのスゴいところです。カンによる収穫に移行した6個目〜推定20個目まで、果実の大きさには差はあれど、実に1個も収穫期を外しませんでした。(20個も穫れること自体がちょっと普通の品種とは違うね。)
信じられますか?1個もですよ!ありえん!今までの私の常識ではあり得ない事です。

まあ、偉そうなことを言ってもね、私も毎年カンで収穫した物は、たまには外すんですよ「いや〜これはちょっと暑い日が続いたから〜云々」などと外した理屈をこねてみたりしてね・・・。(だから着果棒は立てないとイカンのですよ!)


写真 でも、何十個もピノ・ガールを食べまくっているうちに、何となくその理由が分かってきました。

それは、この品種が、
「収穫幅が後にかなり余裕がある」
と言う事と
「収穫後の棚持ちがやたら良い」
と言う事。


普通、小玉スイカだったら収穫して1週間も10日も常温で、成りツルが枯れてカリカリになるまで、何なら少し外皮の色が黄ばんでくるまで倉庫に転がしておいたら、果実内はうるんでブニュブニュになるもんなのですが、これが「なんともない」んですわ。普通なんです。
「は?」って思うぐらい普通なんです。食感も良いです。タネまわりはほんの少し粒状感はありますが、何と言う事はありません。シャクンシャクンです!


つまり、恐らくはカンで収穫した物の中には普通に考えたら「穫り遅れ」の果実がいたことでしょう。(カンやから・・・農作業で疲れている日もあるから・・・朝、出勤まで時間が無くて焦る日もあるから・・・)
でも、ピノ・ガールの収穫幅の広さがリカバーしてくれました。 そして、食べきれずに放置されていた果実も、ピノ・ガールの棚持ち性の良さがリカバーしてくれました。(色々作っていると食べきれへんねん、家庭菜園あるあるですよね)


写真 一個人の家庭菜園家として(あくまでも私の個人意見として)

恐らく歴代の小玉スイカの中でいちばん放任栽培・家庭菜園に向いているのは、現時点では、この品種だと断言します。
さらにピノ・ガールは「マイクロシードタイプ」です。ノーストレスでグイグイ食べられます。


これは良いです、良い品種です。我が家の家庭菜園において小玉スイカは「ピノ・ガールの露地放任栽培」が毎年の「ひと枠確定」です。商売抜きでお薦めします。育種の進歩を垣間見る品種であること請け合います。
あと、別に整枝栽培を否定しているわけでは全然ありませんよ!同時進行していた4本4果/5本5果もバッチリ出来ています。整枝は糖度が高いですよ〜♪果実のクウォリティはやはり整枝栽培のほうが上ですね〜。西瓜栽培に慣れてきて、労力に余裕があれば、ワンランク上を目指して整枝栽培にもチャレンジしてみて下さいd(^-^)ネ!
(放任・整枝合わせてたった3株やけど約30個、同時進行のムーンライトメロン放任栽培も相まって、食べきれへ〜ん!)

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